校長のつぶやき(H31年度)

修学旅行に出発

12月1日(日)2年生の修学旅行隊が出発しました。(京都・大阪面4泊5日)

 修学旅行に際して,私は生徒に伝えたいことが二つあります。
 一つ目,本物をしっかり見てこようということ。二つ目,見学地の文化遺産だけでなく,旅行中に出会う人々の様子をよく見ようということです。

【一つ目 本物の話】
 なかなか遠くへ旅行する機会がなかった昔の高校生にとっての旅行と,情報化が進んだ今とでは趣が違うはずです。それでも,考えてみると,今の時代だって西日本に行く機会はめったにないですよね。いくら情報だけあっても体が現地へ行っていなければ本当の体験はできません。ともすれば,金閣寺や清水寺もパンフレットの写真やネットの画像・動画で見て,もう分かったような気分になってしまいがちですが,目の前で実物を見ると感動があります。本物をしっかり目に焼き付けることが大切です。
 「本物」という言葉には「実物」という意味と,「トップクラスのもの」という意味があります。五感を使ってトップクラスのもの感じてきてほしい。この旅行が,「本物を見極める直感力を身に付ける一歩」となるように願っています。

【二つ目 人々の様子をよく見よう。】
 今回の旅行に際していろいろな人がかかわっています。添乗員さん,親御さん,先生方,現地行くとガイドさん,お世話をしてくださる旅館の皆さん,その他現地で出会う様々な人達との一期一会から「人として大切な何か」を学び取ってほしい。例えば,添乗員さんやガイドさんや旅館の方々は皆さんをいろいろと支えてくれます。その人たちと接すると感謝の気持ちが湧いてくるし,「これが,大人が仕事するってことなんだな」と学ぶはずです。

   充実した研修になりますように!

宮城丸が長期航海実習から帰港

 長期航海実習へ出かけていた宮城丸が11月14日(木)に気仙沼港に戻ってきました(気仙沼向洋高校情報海洋科・海洋類型2年生18名,専攻科・漁業科1年生3名,宮城県水産高校専攻科・海洋技術科航海コース1年生4名の合計25名)。
 生徒一人一人の顔を見ると,実習をやり切った充実した表情がうかがえました。所期の目的を達成して一回り大きく成長して戻ってきたものと思い,大変うれしく思います。思えば10月2日に,ご家族をはじめ多くの方々,かわいい保育所の子供たちに見送られて気仙沼埠頭から出港しました。出発時は海のうねりで船酔いが辛かったということです。出発後も台風,低気圧の影響で大変だったようですが頑張りました。
 航海技術や漁業技術をはじめ船員としての高度な技能や資質を養う貴重な実習だったと思います。夜間当直,レーダーの操作,海図への位置入れ,手動操舵,デッキ洗い,投網作業などのたくさんの体験で技量を上げたことと思います。専攻科生は錆打ち,ペンキ塗り等の船内作業を行ったとのことでした。また,満点の星を見上げて大自然の美しさ・素晴らしさを体感したと思います。さらに,ホノルルでの研修も充実していたことでしょう。正に,「海の文化」「異国の文化」について学んだ長期実習だったかと思います。ご苦労様でした。

みやぎ産業教育フェアに参加

 11月10日(日),宮城県庁において「みやぎ産業教育フェア(さんフェアみやぎ2019)」が開催されました。本校からは生徒31名,教員11名が参加。「さんフェア」は県内の実業系の高校が一堂に会して各校の活動の成果を発表する場であり,平成27年から始まったイベントです。開会式は勾当台公園で行われ,県内の水産教育の紹介を本校3年生が担当。水産教育の状況や魅力を発信しました。展示会場において,情報海洋科・海洋類型はロープワークの体験コーナーなどを,情報海洋科・情報電子類型では電子機器類の展示・体験コーナーを,機械技術科でも電子機器類の体験コーナーを設置しました。産業軽経済科では,サンマ缶と酒粕ミルクスウィーツを販売(サンマ缶は完売)。酒粕ミルクシリーズがさらに県内に広まるよう努力していきたいと思います。とにかく生徒は,やり切りました!私も参加してみて,実業系高校の生徒にとって有意義な交流ができる貴重な場であると実感できました。仙台での開催ですが,ご都合が合えば,ぜひ保護者の皆様にもご覧頂きたいイベントです。

階上地区総合防災訓練へ参加

 11月3日(日)に気仙沼市津波総合防災訓練が午前9時より市内各地で実施されました。本校においては午前中,部活動の生徒が避難訓練を実施。まず校庭に1次避難,その後に校舎屋上に2次避難(生徒71名参加)。終了後は各部活動ごとに「振り返り」を行いました。
 さらに,午後は階上地区総合防災訓練(階上中学校体育館で実施)に参加しました(生徒会,VFC等の生徒18名)。階上小学校の児童,階上中学校の生徒は全員参加。体育館内で,地域の自治会の方々の指示による避難所設営の訓練が行われました。中学生は自主的に行動し,小学生を上手にリードしていました。すばらしい動きでした。階上小中学校の防災教育の水準の高さを改めて感じたしだいです。本校生徒は中学生と一緒に設営活動を行い貢献できたと思います。高校として大変勉強になりました。今日の学びを本校の防災訓練の工夫・改善にさっそく生かしていきたいと思います。とても良い経験でした。小中学校の先生方,児童,生徒の皆さんありがとうございました。そして,地域の皆様,今後ともよろしくお願いいたします。
 明日は階上公民館祭りです。そちらにも参加します。

気仙沼市産業まつりに参加

 10月27日(日)に「第35回気仙沼市産業まつり」が気仙沼市魚市場で開催されました。本校の産業経済科の生徒も参加し,商品販売を実践しました。扱った品は,サンマ缶詰(500個),酒粕ミルクスウィーツです。サンマ缶詰は9時,10時,11時,12時,13時の5回に分けて販売(完売)。また,お客様に酒粕ミルクジャムの試食をして頂くように働きかけるなど,生徒は工夫をして活動しました。同時並行でVFCの生徒はイベントの手伝いを行い(「ジャンボ鉄火巻き」づくり他),地域の皆様と有意義な時間を過ごすことができました。

災害について思う

 日本は地震,台風等,自然災害が多い国です。今回の台風19号でも各地が大変な状況でした。被害を受けられた方々に心よりお見舞い申し上げます。本校は震災でご支援を頂いいてまいりました。このようなときに何ができるのか考えて,ささやかなことでも,できることを実行していきたいと思います。
 そして,改めて防災教育についてしっかりと努力してまいりたいと思います。毎日の暮らしの中で,一人一人が自ら取り組む「自助」,地域や身近にいる人同士が助け合って取り組む「共助」等につて考え話し合い続けることが大切だと思っております。

向洋祭 終了

 台風19号の影響で各地が大変な状況です。心よりお見舞い申し上げます。

 この季節,本校については文化祭の実施時期です。

 向洋祭が10月18日(金)(校内発表),19日(土)(一般公開)の2日間開催されました。校内発表ではクラスごとパフォーマンスで3年生が中心となって活躍,有志参加企画にも全校で取り組みました。19日(土)は雨と風の悪天候にも関わらず600名を超える来場者数でした。地域の皆様,本当にありがとうございます。19日(土)については,私は宮城県高等学校ヨット新人大会に行っておりましたので状況を見ることはできませんでしたが,生徒たちはしっかりとやり切ったと聞いております。行事がひとつ終わるごとに生徒は成長します。また,雨と風の中,駐車場係をして頂いた皆さん本当にありがとうございました。心から感謝します。
 そして,情報海洋科海洋類型2年生の宮城丸長期航海も順調に進んでいます。

同窓生の大先輩から絵画が寄贈されました!

 10月3日(木),同窓生のアマチュア画家・金野英文さん(昭和37年,気仙沼水産高校卒業)から,ご自身が描いた作品を寄贈して頂きました。金野さんは東京都在住の方です。この日,金野さんの同級生10名の皆様が本校に集まり,お互いに旧交を温めておられました。それはとても感動的な光景でした。
 実は,金野さんの作品は,旧校舎時代にも校内に展示されていたのです。しかし,震災にあいました。そしてこの度,新校舎が完成した機会に,ご厚意でご自身の作品を寄贈して頂いたのです。作品は,唐桑の海を描いたもので「巨釜半造春の海Ⅰ・Ⅱ」いという2枚続きの大作。とても美しく迫力があります。もう一つは「城門鉄扉」というタイトルの作品を頂きました。こちらは「上野の森美術館,日本の自然を描く展」で「彫刻の森美術館賞」を受賞した作品です。
 長い月日を経ても、ふる里や母校を思い続ける金野さんのお気持ちを大変うれしく思い,敬意を表します。本当にありがとうございます。本校の宝物として大切に伝えてまいります。

宮城丸が長期航海実習へ出港!

 10月2日(水),晴天のもと宮城丸第二次航海・長期航海実習の出港式が気仙沼港商港岸壁で行われました。乗船する実習生は,気仙沼向洋高校情報海洋科・海洋類型2年生18名,専攻科・漁業科1年生3名,宮城県水産高校専攻科・海洋技術科航海コース1年生4名の合計25名です。(宮城県水産高校の実習生と指導教官の千葉伸一先生は石巻港から乗船します。)

 セレモニーでは,県庁,同窓会,PTAのご来賓を迎えご祝辞を頂きました。続いて日野浩之船長から力強いご挨拶を頂きました。日野船長,実習生をよろしくお願いします!また,海洋類型3年生代表の佐々木壮登さんが壮行の言葉を述べましたが,昨年の経験を踏まえて適切なアドバイスを後輩に送りました。それに応える形で,実習生代表の2年生情報海洋科 菊田航さんが,長期航海で学ぶ決意を力強く表明しました。さらに,波路上保育所と階上保育所の先生,子供たちが駆けつけて実習生に手作りのパネルを贈ってくれました。この心温まる光景を見て,その場にいた皆さんは感激でした!ありがとうございます。
 宮城丸は石巻港に寄港してからハワイ・ホノルルへ向かいます。再び気仙沼港に戻ってくるのは11月14日(木)の予定です。
 引率の齋藤謙太先生,吉田愛美先生よろしくお願いします。それでは,皆さん元気でいってらっしゃい!

気仙沼市内小学生が宮城丸の船内を見学

 9月30日(月),気仙沼市内の小学生が気仙沼商港朝日埠頭で海洋総合実習船『宮城丸』の船内見学を行いました。見学した小学生は鹿折小学校5,6年生(午前の部)と階上小学校6年生(午後の部)の児童の皆さん。宮城丸は10月2日(水)に長期航海実習(ハワイ・ホノルル)に向けて出港する予定で気仙沼港に停泊中。本校情報海洋科海洋類型2年生,専攻科1年生,宮城県水産高等学校専攻科海洋技術科航海コース1年生が乗船して出発する予定です。それまでの準備期間に,小学生が見学できる機会を作ってもらいました。日野浩之船長さんをはじめ,乗組員の方々が明るく優しく対応してくださり,本校情報海洋科職員,専攻科2年生がお手伝いしました。小学生の皆さんは目を輝かせていろいろな質問をしていました。とても活発で生き生きしています。日頃よく勉強して,しっかりと準備をしてきたようです。また,本校の専攻科2年生は,自分の進路として海の仕事を選んだ経緯・理由について,小学生に語りました。これも志教育の一つと言えるかと思います。

 さて明日から衣替えですが,今日は暑い一日でした。