教育目標 |
本校情報海洋科海洋類型を卒業した者及びこれと同等以上の学力があると認められた者を対象に,三級海技士(航海)以上の免許を取得させるとともに,船舶職員に必要とされる資質の育成を図る。
授業内容 |
■1年次
実習船「宮城丸」での乗船実習を行い,三級海技士(航海)試験に必要な乗船履歴の確保と船舶職員として必要な実務を習得する。
<運航計画表>
航海名 | 期 間 | 航海日数 | 乗船生徒 |
1次航海 | 4月下旬~ 6月下旬 | 60日 | 宮水(専攻科・本科),向洋(専攻科) |
短期航海 | 7月初旬 | 5日 | 向洋(本科・専攻科) |
2次航海 | 10月上旬~11月中旬 | 45日 | 向洋(本科・専攻科),宮水(専攻科) |
3次航海 | 1月中旬~ 3月中旬 | 60日 | 宮水(本科・専攻科),向洋(専攻科) |
■2年次
1学期は実習船「宮城丸」での乗船実習を行う。2学期以降は,三級海技士(航海)以上の海技士試験に対応した座学を行う。座学は本科3年間の専門科目の内容を更に深く学習し,乗船実習で得た技術・知識を結び付け習得する。
<教育課程表>
教科 | 単位数 | 科目 | 1年次 | 2年次 |
英 語 |
4 |
航海英語 | 乗船実習 | 4 |
航 海 | 10 | 航海 | 5 | |
航海計器 | 2 | |||
電航計器 | 2 | |||
船用電気 | 2 | |||
運 用 | 12 | 運用Ⅰ | 3 | |
運用Ⅱ | 3 | |||
航海力学 | 2 | |||
海洋気象 | 3 | |||
船舶衛生 | 1 | |||
法 規 | 4 | 海事法規 | 4 | |
合 計 | 30 | 30 |
海技士試験について |
海技士国家試験は,各地方運輸局において行われます。試験の内容は,学科試験(筆記試験・口述試験)及び身体検査があります。受験資格は,一定の年齢に達し,所定の乗船履歴があることが必要です。また,海技免許講習を修了した者でければなりません。
(1)筆記試験の免除
本校は船舶職員養成施設の登録を受けており,本科の課程を修了すれば四級海技士(航海)の筆記試験が免除されます。
(2)海技免許講習
本校は海技免許講習実施機関の登録を受けており,本科及び専攻科の課程を修了すれば講習の種類に応じた修了証明書が発行されます。
(3)三級海技士(航海)免状取得までの流れ
三級海技士(航海)免状取得までの流れ図 |
乗船履歴(宮城丸での乗船実習で確保) |
※船舶職員養成施設の中では,最も若い20歳で三級海技士(航海)を取得できます。
資格について |
■三級海技士(航海)
三級海技士を取得すれば遠洋区域を航行する総トン数200トン以上500トン未満の船長になることが可能です。遠洋区域以外であれば,下記のように大型船の船長も夢ではありません。
航行区域 | 総トン数 |
平水区域(湖,川及び港内等の水域) | 制限なし |
沿海区域(海岸から20海里以内の水域) | 制限なし |
近海区域 (東経175度,南緯11度,東経94度,北緯63度の線により囲まれた水域) |
5,000トン未満 |
遠洋区域(すべての水域) | 500トン未満 |
※三級海技士の海技免状を有し,5年以上船舶での実務経験を有する者は,中学校第二種(職業)および高等学校第一種(商船)の教育職員免許状を取得することができます。
■船舶衛生管理者適任証書
医師の乗船していない漁船等において,船内の衛生管理に必要な業務に従事するために必要な資格で,専攻科の課程を修了すれば習得できます。
■第一級海上特殊無線技士
船舶の無線設備やレーダーの操作を行うために必要な資格で,規定の講習を受け試験に合格すれば取得できます。
主な進路先(順不同) |
■漁船
山代水産㈱ ㈱福島漁業 ㈱臼福本店 ㈱勝栄丸
■官公庁船
宮城県職員(宮城丸 新宮城丸 みやしお) 水産庁
■商船
冨士運油㈱ 昭和日タンマリタイム㈱ 川近シップマネージメント㈱ 近郵船舶管理㈱ 山友汽船㈱
浪速タンカー㈱ イイノガストランスポート㈱ 日本ガスライン㈱ 北星海運㈱ JR九州高速船㈱ 英雄海運㈱
鶴見サンマリンタンカー㈱ ㈱デュカム 協同商船㈱ 佐藤國汽船㈱ 鶴丸海運㈱ 泉汽船㈱
■その他船舶(曳船等)
海洋興業㈱ 東京汽船㈱ ㈱ダイトーコーポレーション 宮城マリンサービス㈱ 東日本船舶㈱ 新洋船舶㈱
実習風景 |
長期航海実習1 | 長期航海実習2 | 長期航海実習3 |
令和4年度 専攻科航海日誌 |
令和4年10月4日(火)から11月17日(木)までの45日間にわたり、
本校情報海洋科海洋類型2学年19名と専攻科1年生4名が長期航海実習を行いました。
3月に竣工したばかりの7代目宮城丸は最新の設備を備えており、
船内ではWi-fiが使用できるほか、マグロ延縄をはじめとして充実した実習を行うことができます。
長期航海実習中の船内の様子をご紹介します。
Vol. 1 測深・給水実習 | Vol. 2 東京湾航行中! | Vol. 3 揚錨機の操作 |
Vol. 4 新しい宮城丸 | Vol. 5 Wi-fiが使えます | Vol. 6 突然ですが |
Vol. 7 クイズの答え | Vol. 8 延縄漁業とは | Vol. 9 いよいよ操業! |
Vol. 10 操業が始まりました |
画像を選択するとPDFファイルが表示されます。
教育目標 |
情報化社会の著しい発展や新しい電子・情報通信技術に対応できる知識と技術を習得させ,関連産業の業務に携わる技術者を養成する。
実習計画 |
実習項目 | 期間 | 実習内容 |
通信実習 | 4月~ 3月 | 通信運用実習 |
9月~12月 | 実践実習,情報処理実習 | |
実験実習 | 4月~ 7月 | 基礎実習 |
9月~12月 | 応用実験 |
取得可能資格・免許 |
◆第一級・二級陸上無線技術士
人工衛星やデジタルテレビなどの通信を管制・管理することができる。
◆第三級総合無線通信士
(卒業時に規定の単位を取得すれば無線工学の基礎及び英語の試験科目免除が受けられます)
◆第一級陸上特殊無線技士
(養成課程講習により講習終了時の修了試験に合格すれば次の免許が付与されます)
◆第四級海上無線通信士
(長期型養成課程により卒業時に次の免許が付与されます)
主な進路 |
◆就職
国土交通省航空管制技術官,宇宙技術開発(株),空港情報通信(株),JRCマリンフォネット(株) 等
実習風景 |
無線設備の取り扱い | 無線送信実習 | 無線受信実習 |