学校長のつぶやき日記(H28年度)

優雅なスポーツ、ヨット競技のはずが?

 

 快晴の海原を、風を切って颯爽と進むヨット。まさに「優雅なスポーツ」のイメージが強いヨット競技。高体連ヨット専門部の役員として、先の高校総体に参加しました。6月4・5日の天気はまさに快晴。特に4日は雲一つない清々しい天気でした。さぞ、ヨット日和と思いきや運営する役員の方々から悲鳴の声。「風がなくてはレースが成立しないよ」そして5日は午前中相変わらず無風状態でなかなかレースが始まりません。そして、始まったと思ったら今度は強風に早変わり。一年生のクルーはヨットの操縦に四苦八苦。安全を考慮して、早々にレース中止。素晴らしい晴天の二日間で予定されていた6レースが何とか4レース消化されたものの、選手達も不完全燃焼の県総体でした。室内競技で過ごしてきた私にとって、天候に影響される競技の難しさとそれぞれの競技で固有の苦労があることを痛感した二日間でした。選手の皆さん、役員の皆さんお疲れ様でした。

卒業生の力

 

 5月27日、東京の建設会社さんのご協力をいただき、卒業生を講師に招いての溶接出前授業を開催しました。一般企業で磨かれた素晴らしい腕前を見学し、その技術の高さに驚くとともに、先輩方から実際にご指導いただき技術習得に大いに役立ちました。その他本校では、食品関係の企業さんを訪問し先輩から実際にご指導をいただいたり、工業関係では電気工事士資格取得や原動機分解組み立てや機械検査等で、社会で活躍する先輩方から直接ご指導をいただく講習会を開催しています。教育活動全般にわたり、部活動やインターンシップ、進路関係等様々な機会で先輩方にお世話になっておりますが、改めて卒業生の力というものの大きさを実感させられた一日でした。

PTA支部懇談会真っ盛りです

 

 PTA活動における三本の矢といわれるのが「全体PTAと学年PTA、そして支部(地区)PTA。」 その一つでもある支部PTA懇談会が5月13日本吉支部を皮切りに開催されます。全体の場では、各地域が抱える問題・課題は発言しにくいものです。また、通学範囲の広い高校の場合、遠方の地域・支部の様子も見えにくく、アウエーの学校では発言しにくいことも、ホームの各地区内では本音で話し合える利点もあります。その意味では、私はいつも楽しみにしている行事の一つです。学校にとっては耳の痛い話題も出ますが、学校進化の好材料にもなります。さあ、今年はどのような話題になりますか。ワクワクしています。

 本吉:    5/13 19時  本吉公民館
 唐桑:    5/14 19時  唐桑公民館
 階上:    5/18 19時  階上公民館
 鹿折:    5/20 19時  学校
 大島:    5/21 19時  開発センター
 歌津・志津川:5/27 18時半 平成の森
 面瀬:    6/ 6 19時  面瀬公民館
 松岩:    6/10 18時半 松岩公民館
 新月:    6/11 19時  未定

 ※ 気仙沼、条南は調整中

昔懐かし本吉総体での応援合戦

 

 今年度の本吉総体が地区内各施設において開催されました。特に県総体の地区予選を兼ねた競技については、熱い戦いが繰り広げられ、向洋勢も優勝したバドミントン部、卓球部始め大健闘という結果でした。(結果はTOPICSをご覧下さい)6月開催される県高校総体では東北大会・インターハイ出場を目指し頑張って欲しいと思っています。
さて、本吉総体の時期になると、ついつい思い出してしまいます。かつての本吉総体での開会式、特に応援合戦を。今でこそ、当日は早々に各会場に分散し競技を行っていますが、かつては各競技開始前に気仙沼高校の校庭に地区内全生徒が集結し、大々的に開会式を行っていました。そして、メインは何と言っても応援合戦でした。各校の校歌・応援歌が賑やかに香久留ケ原にこだまし、各校応援団が中心となったエールの掛け合いは壮観でした。応援合戦については当時も賛否両論があったことも事実ですが、今振り返ってみると、懐かしく思い出される一コマです。時代とともに様々なものが変化していきます。時代錯誤といわれるものもたくさんありますが、反対に失いたくない物もたくさんあります。高校時代の1ページとして大切に保管して行きたい風景と思うのは私だけでしょうか。

PTA総会無事終了  PTAで「パッと、楽しく、遊びましょう」

 

 4月24日、今年度のPTA総会が開催されました。天候にも恵まれ多くの保護者の方々にご来校いただき、総会・学年会・学級懇談に参加いただきました。特に総会に先立っての授業参観では近年になく多くの参観者があり、生徒達の授業風景をご覧いただきました。
 本校のPTAのスローガンは「P:パッと、T:楽しく、A:遊びましょう」だそうです。各種行事には多くの保護者の方々に参加していただき、いつも笑い声が絶えず楽しく交流されております。今年も、支部懇談会、研修旅行や向洋祭での出し物等、各種PTA行事が予定されています。是非積極的にご参加いただき交流を図っていただければと思っています。

総体壮行式開催  頑張れ 向洋生!

 本日6校時目、本吉総合体育大会及び宮城県総合体育大会に向けた校内壮行式が行われました。野球部を除く11の部活の代表がそれぞれ、決意をのべ健闘を誓いました。特に相撲部のO君の「インターハイ出場」宣言には嬉しくなりました。高い目標を持ってその目標実現に向けて頑張ることは素晴らしいことだと思います。昨年、ヨット部、ラグビー部、卓球部が東北大会出場を果たしました。残念ながらインターハイまではあと一歩で届きませんでしたが、今年こそは是非頑張って中国インターハイ出場を実現して欲しいと思っています。

熊本地震 募金に感謝します

 

 4月23・24日の両日、市内4カ所で熊本地震の募金活動を行いました。本校は震災により校舎が全壊し、まさにゼロからの再建、スタートでした。そして、九州の球磨工業高校さん、津久見高校さん、島原工業高校さん、宮崎海洋高校さんはじめ全国多数の高校、団体の皆様方からご支援をいただき、教育活動が再開でき、今日に至っています。多くのご支援に感謝し、そのご恩返しの意味も込め、いち早く校内での募金活動を行いましたが、「街頭での募金活動をしましょう」という声が沸き起こり、学校をあげて、街頭での募金活動に発展しました。
 小さい子供達が「お願いします」と募金箱に入れてくれました。わざわざタクシーから降りてきて募金してくれました。貯めていた1年玉をたくさん持ってきて募金していただきました。そこには熊本に想いを寄せる様々な姿がありました。街頭に立った生徒達も、被災地気仙沼市民からの「熊本の皆さんへの応援の熱い思い」を感じ取ってくれたことと思います。そして、改めて我々気仙沼向洋高校も多くの皆さんに支えられていることを実感した2日間でした。皆さんの思いをしっかり届けさせていただきます。ご協力ありがとうございました。

校内の桜、今満開です

 

 全国各地から例年より早い桜の便りが届き、本校でも心待ちにしていたしだれ桜が今満開を迎えています。仮設校舎という無機質な雰囲気の漂う本校において、校門脇のしだれ桜が生徒達の心を癒やしてくれています。気仙沼は震災の影響で、大川沿いの桜並木が失われ、また、神山川沿いの桜並木も今年が見納めとか。桜の季節になると、日本人に生まれて本当によかったと実感する日々です。30年4月には階上長磯地区に新校舎が完成しますが、校内には永く生徒達や地域の皆さんに愛される桜並木を是非整備したいと思っています。本校の校門脇の桜、今が満開です。是非土日にはお出かけ頂いてご堪能下さい。

メンバーも揃い、無事『向洋丸』の出港です。

 

 4月8日、気仙沼市総合体育館(Kウエーブ)において126名の新入生が、真新しい制服やスーツに身を包み、心もち緊張の中で入学式を無事終えることができました。地域の皆様、同窓生、PTA役員の方々など、多くのご来賓の方々にご出席をいただき、厳粛な中にも心温まる式となりました。
そして、4月11日は初登校での対面式。気仙沼向洋高校の平成28年度のメンバーが一堂に会し、無事『向洋丸』の出港です。2・3年生の先輩方と初対面した新入生は、さぞ緊張の連続だったことでしょう。また、対面式後に開催された部活動紹介での先輩方のパワーに圧倒された新入生もいたかもしれません。しかし、対面式で改めて向洋生となれた実感が湧いてきたのではないでしょうか。気仙沼向洋高校に入学し、同級生や先輩、先生方との新たな出会いの始まりです。この出会いを大切にし、生徒と先生が一致団結して素晴らしい気仙沼向洋高校をつくっていきたいものです。『向洋丸』の素晴らしい航海が続くことを期待します。